【スカイロフトオーケストラ 感想 第二章】初オケの試練を乗り越えて「7年」越しに夢を叶えたオカリナ奏者のお話。

雑記

こんにちは、おのさめです。

こちらの感想はスカイロフトオーケストラ(下記 空オケ)感想の第二章です。
まだ第一章をお読みになっていない方はこちらからどうぞ。

空オケが終焉してからはやいもので、今年ももう数えるほどしか無くなってしまいました。
……更新忘れてたわけでもサボってたわけではないですよ!!!

ということで、超今更ながら更新です。

本当はさくっと書いて3部構成にするつもりだったのですが時間があいちゃってるので
一気に書ききっちゃいます。その分長いですがおつきあいください。

初めての練習 ほぼ初見での演奏

譜読み会も終わり、初めての合奏練習の日がやって来るわけですが、正直なお話、前半2〜3回の練習の事はあまり明確に覚えてないんですよね…

というのも、実は自分の担当パートが決まるのが練習の前日だったりすることが多かったんです。。。

譜読み会が終わったあと、パーカッションメンバーはオンラインで担当パートを割り振りましょう。というお話をしていたのですが、それぞれのスケジュールがなかなか噛み合わず、「とりあえず練習に間に合うようにパートを割り振ろう!」と練習前日の夜に集まってパートを決めることが多かったと記憶しています。

他のパーカッションメンバーが順調に自分の担当パートを確認している中、自分は譜面を見ながら(本当に見てるだけ)話についていくのがやっとでした。

パート決め終わるともう夜もいい時間。

今回のオケは総じて自宅から練習会場まで距離があることもあり、すぐに寝て翌日に備えていたのですが、そんな状態で参加するオケ初心者が太刀打ちできるわけもなく。。。

初期の練習は打楽器が揃っていないこともあり、なんとなく担当するところを確認する程度で済んでいたのですが、いざ小物での出番が入ると譜面にかじりついてなんとか入るので手一杯、という感じで、当時のことはほぼほぼ思い出せません。。。

少しずつ自覚する力の無さ

数回の練習の後、少しずつ初見曲も無くなってきて周りはようやく練習らしくなってきた頃。

自分が担当しているパートはなんとなく分かってはきたものの、リズムが乱れすぎていたり、譜面をおいきれなかったりで皆さんにご迷惑をかける場面が増えてきていました。

今となって考えれば圧倒的な練習不足が原因なことは明白なのですが、当時の僕はというと「初めてのオケ練だし、こんなもんだろう」とか「まだ本番まで余裕あるし」とか、とにかくかなり楽観的に捉えていました。

しかし、練習を重ねるごとに覚えないといけない箇所は増え、揃っていなかった打楽器が追加され、練習環境が整えば整うほど、周りについていけない自分の実力が浮き彫りになってきました。

譜面は追えずに入らないといけない箇所で落ちたり、リピートを数え間違えたり。まぁ練習にならないわけです。

少しずつ自分の中でも焦りが見えてきた頃の合奏練習で、決定的に実力不足を自覚する出来事が起こります。

合奏を乱すなら休んで

ある楽章の練習時、それなりに速いパッセージを担当している部分の練習がありました。

その曲は譜面を読んではいたんですが、まだまだ体にも頭にも入っていないような時期でした。

いつもの通り合奏に混じって練習をしていたんですが、なかなか体が追いついてくれず、さらに焦ってしまってまともな演奏ができませんでした。

このあと指揮のおにく先生から言われた一言が今でも忘れられません。

「厳しいことを言うようだけど、合奏を乱すくらいなら休んだほうが良いです。」

考えればあたりまえのことですし、強くお叱りを受けたわけでもなかったんですが、

休んだほうが良いと言われてしまうほど実力が伴っていないという事実を突きつけられた気がしてかなり落ち込んでいた気がします。。。

直後に運営・パーカッションのりゅうさんが「もっと練習すればいいから大丈夫!」と励まして下さったのですが、結局その日の練習はそれ以降、半ば放心状態で真正面からは向き合えていなかったです。

今だから言えるお話ですが、この日の帰りの電車でひとりになってから無意識に涙が出てたのを思い出しますね。。。

このことがあってから、「ちゃんと合奏に混じれるようにもっと練習しよう!」という前向きな言う気持ちはあるものの、「本当に自分に務まるんだろうか。。。」というネガティブな感情が強く出るようになってしまい、以降の練習への参加が億劫になる時期がやってきます。

もちろん練習には参加しましたし、譜面もある程度は予習して参加していたものの、「ここの小節がどうしてもカウントできない…」「頭ではわかってるけど体が追いつかない!」「また失敗してご指摘を受けるんじゃないか…」などなど、不安要素がたんまりある状態で参加する練習で成長できるわけもなく、結局しばらくは変化も成長もないまま練習に参加していました。

このどうしようもない状況を変えてくれたのも、運営のりゅうさんでした。

向き合う決心

初心者の自分が言えた口ではないのですが、この頃のパーカッション隊は全体として見たとき、クオリティが目標地点に到達していないんだろうなと薄々感じる場面もあり、おにく先生やりゅうさんから

「パーカッションが崩れると合奏全体が崩れるので、パーカス隊はリズムに関しては全て受け持てるくらいシビアに演奏しましょう」

と練習のたびにご指摘をいただいていました。

そんななか、パーカッション連絡窓にりゅうさんからあるメッセージが届きます。

パーカッション全体としてクオリティアップを図りたいと言った内容で、譜面通りに入れていない箇所が目立つのでもっと譜面を読み込もう。分からないことがあったら遠慮なく聞いてください。といったことが書かれていました。

この文面がとても淡々と長めの文章で書かれていて「あ、これ本当にまずいやつだ…」と直感的に感じました。

(正直これが結構怖かった…)

アレンジャーからのご指摘も入ってしまったところで、「このままではいけない…!!」と本気で思うようになり、どうすればちゃんと練習について行けるようになるのかを考え始めました。

この頃が7月末頃、ようやくオケと向き合う決心がついたわけです。ここから怒涛の勢いで練習の追い上げを始めます。

おそーい!!

自分なりの練習方法

この日からちょうど2週間後にパーカッションのパート練習が入っていたため、まずはそこまでに担当パートをある程度叩けるようになろうと決めました。

どうやれば早く譜面を覚えられるかを考えた結果、「聴いて覚える」ことにしました。

具体的に言うと「担当パート」と「その前後でなっている主要楽器の譜面」を耳で覚えました。
「ここのシンバルは1stVnの白玉が鳴った次の小節で入る」とかそんな感じです。

とにかく覚えるために支給されていた音源を毎日聞いて確認しました。

移動中は常にプレイリストでリピート再生、寝る前にも聞いてからリズム練習5分する。
みたいな生活リズムを作って譜面を頭に叩き込みます。

いただいた音源だけでは入る箇所が不明瞭なところは総譜を見て位置を確認、それでもわからないところはDAW(PCの作曲ソフト)で音源を作って位置を確認しました。

合奏経験はなかったものの、DTM経験がここで活きてくれました。自分の今までやってきた音楽の強みを最大限活かした練習方法です。

打ち込み音源を耳コピという、なんとも邪道な方法で練習をしていたわけですが、この練習方法が圧倒的に自分には向いていたようで、1週間ほどで担当するパートの前後の楽曲の流れを把握できるようになりました。

流れがわかったらそれに沿っての練習。音源を聴きながら担当するパートを空振りで練習したり、DAWにパーカッション音源をアサインして音源を流しながら擬似合奏練習をしたりとタイミングを身体で把握しました。

(外出中も膝をパカパカやってたのでやべーやつになってた可能性大。。。)

こうして迎えたパート練習。当日はあらかたの流れも把握できていて、担当のパートもある程度叩けるようになっていました。楽曲単位での練習ではなんとか遅れることなく参加することができました。

この日はおにく先生も練習にいらしていただいていて、「よくがんばりました」とひとことおっしゃっていただけたのがとてもうれしかったのを覚えています。

そしてここまできてようやく今までの練習量が足りていなかったんだなと反省しました。。。

情勢の壁、ど緊張のゲネプロ、そして本番へ…

この頃になると合奏練習への苦手意識も無くなって練習に参加するのが楽しくなってきていました。

しかしながら情勢というのは酷なもので、某感染症の濃厚接触者になったり、直近で会った方が陽性だったと報告を受けたりとで、後半の練習での欠席が増えてしまいました。

これで痛かったのはパーカッションが使える合奏練習に参加できなかったことです。

ただでさえ合奏未経験で触ったこともない楽器があるのに、楽器そのものに触れる機会がかなり削られてしまった状態でした。

事実、ゲネプロ(本番直前の通しリハーサル)直前の合わせ練習まで触ったことのない楽器もあったのでかなりギリギリで調整していた記憶があります。動画サイトで演奏動画や初心者講座の動画を見てイメージをして、少ない機会でなんとか練習をこなせました。

そして迎えたゲネプロの日、正直、本番よりも緊張していたかもしれません。。。

とにかくミスしないように、周りとずれないようにと意識を集中して挑みました。
その甲斐もあってか、強弱や音色など練習時よりより良い表現ができたのではないかと感じています。

この日は合奏全体のクオリティが直前の練習に比べて爆上がりしていて、中盤からは緊張感よりも楽しさが強くなったのを覚えています。

ゲネ終了後、少しだけ残って練習をできる時間が設けられ最後まで調整を行います。
打楽器はもちろん、オカリナの音色調整や演奏表現もギリギリまで確認しました。

やれるだけのことはやった。と自分に言い聞かせ、いよいよ本番を迎えます。。。

本番!!!

正直、一気に駆け抜けたので本番中のことはあんま覚えてません!!

…ので、裏話や個人的に感じたことなどをお話させていただきます。

まず本番前日、珍しく美容院に行きました。柄にもなくヘアワックスやBBクリームを百貨店でためして、会場近くのホテルに前入り。形から入るタイプなんです・・・

この日は譜面に軽く目を通して、遅刻しないように早めに就寝。
…したにもかかわらず、翌朝に朝食をとるカフェをさがしてたら迷子になって遅刻しかけました。。。

無事に会場に遅れず到着し、楽器の設営を行います。楽器を配置して譜面台を準備したり、チューブラベルに妖精ちゃんぬいぐるみをつけたり…そして、この日に使用するオカリナを選んだりしました。

この日使ったオカリナは実は思い入れの強いオカリナで、第一楽章でご紹介した動画に出てきた、自分がオカリナを始めるきっかけになったあの「青いオカリナ」を使わせていただきました。あのオカリナでホールに立てたことは今思い返しても感慨深いです。

すべての準備が終わって、いよいよ迎えた本番。

不思議と緊張はしなかったのですが身体は素直なんです。(…変な意味じゃなくて!)
舞台袖ではなんともなかったのに、一歩表に出た途端汗が止まらなくなってしまいせっかくのBBクリームがどろっどろに溶けてたいへんでした。。。
うぉーたーぷるーふ?とかうのにしとくべきでした。

こそこそ隠れて汗吹いてたの、みんなには内緒ダヨ。

ホールで演奏させていただいて初めて実感じたことなんですが、シェイカーやスネアなど高周波でアタックの強い楽器の音抜けが想像の何倍も強く、今までの練習での半分程度の力感覚で演奏しないといけなかったのが地味に難しかったです。音量を制御しようとして力んでしまったりで、本番はシェイカーがとても重く感じました。

オカリナのソロパートもなんとか無事にこなすことができ一安心です。
でも本番前まで運指の確認をしているのに本番の演奏直前になって「あれ?ミの運指ってどうやるんだっけ?」ってなる現象に名前をつけたいですね!

演奏の完成度は個人・合奏、ぜーんぶ含めても本番が一番でした。忖度抜きです。
細かく気になるポイントはいくつもあったけど、無事に本番を終えることができて本当によかったです。

プログラムにして3楽章、3時間超えの公演のはずなんですが、本当にあっという間に終わってしまいました。

こうして、オケ初経験なオカリナ奏者の長くて短い怒涛の半年間は幕を閉じました。

…ちなみにパーカッション搬入・撤収に夢中すぎてパーカッションメンバー揃ってのウツシエを一枚も撮っていないことに気づいたのは数日後のことでした…

終わりに

7年前、僕はとあるツイートをしていました。

この若者の無謀な夢を「7年」の時を経て、今回実現させてもらうことができました。

この7年という時間は、私の大好きなゼルダシリーズ「時のオカリナ」で主人公リンクがマスターソード越しにわたる時の長さと偶然にも同じなんです。

とても勝手な解釈ですが、この7年という時を経て夢をかなえられたことに何にも言われぬ縁を感じてなりません。音楽を続けていて本当によかったと思った一年になりました。

まさか成人後にオケ未経験者が大好きなゲーム音楽のオケに乗れる日が来るとは夢にも思っておらず、たのしかったこと、辛かったことも含めてとても貴重な経験をさせていただきました。

学生当時、心のどこかで憧れていた吹奏楽部、学生オケに疑似入部しているような気分にもなり、いま振り返ってもどれも大切な思い出です。

改めて、お越しいただいた皆様、空オケ団員の皆様、おにく先生、そして素晴らしい企画をしてくださり、お声をかけていただいた運営のりゅうさん、あいらさんにこの場をお借りしてお礼を申し上げます。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!!

もし機会があれば、またハイラルの音楽を奏でられると嬉しいです。
いつかまた、みなさまの魂と共に…

fin…?

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