※すごく一部の人にしか刺さらないTipsかもしれません。
こんにちは、おのさめです。
自分は現在メインのオーディオインターフェースにUniversal AudioのApollo x4を利用しています。
つい先日解決したオーディオトラブルがあったため備忘録がてら書き残します。
Zoom(オンライン会議ツール)でループバックが起きる
症状としては、タイトルの通り、オンライン会議ツールの「Zoom」の音声入力に
なぜかPCでなっているオーディオ信号を拾ってしまいループバックが発生するといったものでした。
僕の環境はMacbook Pro(2019)にApollo x4をThunderbolt3で接続している状態です。
実はこちら1年以上前から悩んでいたトラブルだったのですが、ひょんなことから解決しました。
結論からいうと、
マイクの入力設定でモニターの音を拾っていた
ことが原因でした。
そのくらい気付くやろ…と思いがちなのですが、いくつかの見落としがちなポイントがあり完全にハマっていたのでその内容を共有します。
入力1-2はマイク入力だった
Apolloを使ったことのある方なら見覚えのある設定かもしれませんが、Consoleの「SETTING」で
I/Oのマトリックスビューが表示でき、そこで入出力の設定ができます。
一番最初に疑ったのはここの設定でした。
実はこの画面でINPUTS1-2にそれぞれMON L, MON Rを設定するとPCから流れる音をループバックして録音を行うことが可能です。(マイク入力もモニタリングをオンにしていたら拾います。)
一番最初に突っかかるポイントだと思うので、もしApolloをお使いで音声がループバックしてしまう人はここを参照するといいかもしれません。
ただし、Apollo Twinなどの一部下位機種ではループバックの設定ができないと聞いたこともありますのでその点も含めて確認してみるといいかもしれませんね。
画像の通り、input 1-2はMIC/LINE/HIZ1,2 つまりアナログ入力端子の1〜2が割り当てられています。
OSBやボイスチャット系などのアプリは入力1、ステレオなら1-2を拾う(と思っていた)のでここは問題ないはず。
(と思っていました。。。)
UAD一式を再インストールしても治らず
Apolloに切り替えてこのトラブルが起きてから半年ほど後、
Macを乗り換え、完全に新規のセットアップを行いました。
この際、当然ですがソフトウェアもすべて1からインストールし直しています。
これで治ってくれるかなぁ…と淡い期待を抱いたのも束の間、Zoomを起動するとやっぱり再生している音声を拾ってしまう。再インストールもダメだったんです。
Apolloはたびたびアプリと相性が悪いのかなぁという挙動をしていたような気もして、
これは相性で度し難い問題なんだな。。。と諦めて会議や通話は他マシンで行っていました。
しかしある日、一つの疑問が浮かんだのです。
Zoomに送られてる音声、本当に1-2だけなの?
考えれば当たり前のことなのですが、音声がループバックするということはかならずどこかの音声を入力として拾っているということ。
1-2はマイク入力だったけど、これ本当に1-2しか拾わないの?
もしかして他のオーディオ入力も一色担にして入力してるのでは…??
確認をしてみると…
悪さの原因は デフォルト設定の INPUTS15-16
なんということでしょう。15 – 16にモニターの音が入力されているではありませんか。
普段ここまで設定を下って見ることがなかったので全く気づきませんでした。。。
この設定がZoomに悪さしてるに違いないと確信しました。
そもそもこんなにたくさんの入力を扱うこともないのでIO設定を最低値の8chに設定。
この状態でZoomを起動してみると…
マイクの信号だけ入力されました!解決!!
ちなみに、やっぱり2-8の信号も拾っちゃうので、少なくともMac版Zoomは選択した機器の入力信号をすべて入力として扱うようです。この仕様のおかげで発見に手間取った感じがします。気付けてよかった。。。
さいごに
設定は細かいところまでよーく見ような!!!
ついでにいうと、ボイスチャットツールの「Discord」の入力は完全モノラル仕様のようで
INPUTS 1の信号しか入力を受け付けないようです。
それぞれのアプリで受け付ける信号のポートが違うのでApolloに限らずDTMerさんは要注意!
Zoomの音声ダブる!ディスコのマイクが来ない!!とお悩みのApolloユーザーへ届けば幸いです。